国士舘悲願の初戦突破ならず、DF陣奮闘も1点遠く

前半、CKに国士舘・FW丸山(左奥)が頭で合わせるも決まらず、頭を抱える同FW田中(左手前)。右はDF永吉(撮影・林敏行)

<全国高校サッカー選手権:国士舘0-1米子北>◇31日◇1回戦◇駒沢陸上競技場

15年ぶり4度目の出場を果たした国士舘(東京A)にとっては、惜しい初戦敗退となった。国士舘は過去3度の選手権では勝利がなく、プレミアリーグに所属し9年連続14度の出場を誇る米子北(鳥取)相手に、苦戦が予想されていた。試合は0-1での敗戦となり、またしても選手権1勝は果たせなかった。

試合は前半立ち上がりから全力で押し込む米子北の前に、国士舘は主導権を握られて守勢に回る。前半7分、右サイドからグランダーのクロスを入れられ、それを1年生FW■(■は崎の大が立の下の横棒なし)山友太にダイレクトで決められ先制を許した。国士舘の上野晃慈監督(39)は、失点場面について「長身の選手をゴール前でマークをしていたので、あのグランダーは不意を突かれました。ハーフタイムでは選手同士で確認し合っていましたが、ああいうところに米子北さんの試合巧者ぶりを感じました」と、振り返った。

その後は、DFラインから前線にボールを蹴るだけの攻撃だった国士舘だが、前半20分以降は中盤が機能しはじめ、MF長谷川翔(3年)を経由してサイド攻撃を試みる場面も増えた。184センチのFW田中壮太(3年)にゴール前で合わせる場面もつくったが、米子北のGK長崎勇也(1年)が落ち着いてキャッチし、得点には至らなかった。

後半に入ると、縦に攻撃を仕掛ける米子北を、2年生で唯一スタメン出場したCB下田晃大を中心に粘り強くはじき返し、決定機はほぼつくらせなかった。終了間際に痛恨のPKを与えたが、米子北が枠外に外したことで、最後まで最少失点のままで食い下がった。

試合後の上野監督は「全国レベルの試合の入り方がああいうものだと感じました。私たちの経験不足は否めませんね。長谷川がよくセカンドボールを拾っていたので、そこから両サイドに展開したかったのですが、スペースを与えてもらえませんでした。ただ、我々はインターハイは1回戦負けです。それが8月中旬から今日まで4カ月もこうして(予選から)選手権を戦うことができました。負けましたが、プレミアリーグの米子北さん相手に手応えをつかめました。ボールもつながり、ボールも動いていました。少しは進歩しているのではと感じる内容でした」と、謙虚に試合後の感想を口にした。

また、スピードと群を抜く球際の強さを印象づけたCB下田晃大(2年)は「先輩方に迷惑をかけてしまい、申し訳ない気持ちです。試合では、どういうプレーができるか不安でしたが、そこまで緊張せずに入ることができました。ただ、もう少し冷静にやれた部分もあると思います」と振り返った。50メートル6秒のスプリント力と、173センチながら70キロとフィジカル面でも米子北の屈強な攻撃陣と対等に渡り合い、今後に期待を抱かせるプレー内容だった。

これで3年生が引退するため、国士舘はまた再スタートを切る。前日の駒大高(東京B)が那覇西(沖縄)に敗れ、これで東京勢は姿を消した。激戦を戦い抜いた東京勢は、また2019年のインターハイ、選手権を目指し、新年からトレーニングを開始することになる。