采配ズバリ!尚志が守護神をPK職人に変え初戦突破

尚志対神村学園 1-1の末のPK戦で、神村学園を下し、大喜びで抱き合うGK鈴木(右)の元に走りだす尚志イレブン(撮影・浅見桂子)

<全国高校サッカー選手権:尚志1(5PK3)1神村学園>◇1回戦◇31日◇NACK5

ベンチスタートのPK職人が土壇場での起用に応えた試合を決めた。

1-0で迎えた後半ロスタイムに追いつかれた直後、仲村浩二監督(45)は迷わず正守護神のGK森本涼太(3年)に代わりGK鈴木康洋(2年)を投入した。「PK練習でも5人蹴って3人は止めている。点を取られた瞬間に代えようと思った」。試合はPK戦に突入。2巡目のキッカーが放ったシュートを鈴木が右手1本で阻止し勝利を呼び込んだ。采配をずばり的中させた仲村監督は「最後のPKも含めてトータルで勝つことをテーマにやってきた。予定通りに後半に力を発揮してくれました」と選手をたたえた。