札幌ペトロビッチ監督2年目は地獄のキャンプを予告

更なる飛躍を誓う札幌ペトロビッチ監督(撮影・佐藤翔太)

北海道コンサドーレ札幌ミハイロ・ペトロビッチ監督(61)が新春の誓いを立てた。就任1年目の18年シーズンは、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)にあと1歩と迫る、クラブ史上最高4位と旋風を起こした。2年目となる19年シーズンは、“地獄”のキャンプを予告。走力、メンタルを強化し、昨年以上の成績を目指す。【取材・構成=保坂果那】

-18年は札幌にとって大躍進のシーズンだった

ペトロビッチ監督 思った以上にチームが前進して、思った以上の成績を挙げることができた。(今年の自分たちに)自分たちで少しプレッシャーをかけたかな。それは半分冗談、半分本当。

-チームづくり2年目で大事なことは

監督 メンタル面での強さをより選手たちに求めてやっていくことが一番重要。札幌はもう残留を目指すようなチームではない。我々はより上を目指す。そのためにも、強いメンタリティーを持って取り組まなければならない。

-他クラブからも警戒される

監督 札幌は手ごわい相手、強いチームだという思いで臨んでくる。そんな相手に対してより強い気持ちを持って取り組まなければ、18年に残した成績を上回ることはできないだろう。

-札幌にとっては初のタイキャンプから始動。どんな取り組みを

監督 私が言ったことを選手が記事で読んでしまったら、もしかしたら半分くらいの選手がキャンプに行きたいと思わないかもしれない。昨年よりもトレーニングの量は上げなければ。まず第1次キャンプは走ること。走ってゲームする、走ってゲームするの繰り返し。もちろんボールを使ったトレーニングも行いながら、1年を戦う上でベースとなる「走る」部分に取り組んでいきたい。

-どんなチームにしたい

監督 より走るチームにならなくてはならない。ボールがないところで、より危険な走りができるチームに。(昨季は)シーズン終盤、(試合の)後半に運動量が落ちる場面が見られた。より走れるチームにならなければならないという思いがある。

-初のACL、リーグ優勝への期待も高まる

監督 18年はリーグ戦に重きを置いて戦った。19年はもちろんリーグ戦を含めた中で、ルヴァン杯、天皇杯でもよりベターな戦い、結果を求めてやっていきたい。私はサッカーをやるにあたって毎年ベターに、より強くなっていきたい。毎年前進して、チームとしても成績としても上を目指したい。そういう思いを持ってやらなければならない。

-目標は

監督 目標というものは、高く掲げなければならない。ただ、どのタイミングでどういった目標を掲げていくのか。選手たちを観察しながら判断しなければならない。そういう意味では公の場で発言する目標と、我々チーム内で掲げる目標は少し別物だと思っている。いのしし年の19年シーズンはまさしく猛進していきましょう。

-個人的な新年の誓いは

監督 61歳になって腰や股関節に痛みがあったり、年とともに体のいろんなところにがたが来ている。やはり健康でいることが幸せだ。より自分自身が健康でいられることが、私自身望んでいること。