大会新記録38人PK!旭川実-帝京長岡は壮絶な幕

帝京長岡対旭川実 2-2の末のPK戦で互いに19人のキッカーで17-16のサドンデスとなる死闘を演じた(撮影・浅見桂子)

<全国高校サッカー選手権:帝京長岡2(17PK16)2旭川実>◇2回戦◇2日◇埼玉・NACK5

3大会連続7度目出場の北海道代表、旭川実は19人目まで進んだ大会記録となる壮絶なPK戦の末に敗れ、12年度以来の16強入りはならなかった。

1-2の後半29分、途中出場のFW金野修那(3年)のゴールで同点に追い付きPK戦に突入。11人目のGKでも決着がつかず2周目を回った。最後は19人目の後攻、MF藤本詠稀(3年)が左に蹴りこんだが相手GKに阻まれた。

イレブンはPK戦の前に「楽しもう」と声を掛け合って入った。そのきっかけを作ったのが藤本だった。昨年も主力だった藤本にDF西川知広主将(3年)は「お前がいたからここまで来ることができた」と声をかけた。藤本は「決めてやるという気持ちだった」。涙が止まらず、仲間に支えられて会場を後にした。