<全日本高校女子サッカー選手権:常盤木学園0(4PK2)0藤枝順心>◇1回戦◇3日◇兵庫・三木総合防災公園陸上競技場
前回優勝の藤枝順心(東海1位)が全国総体女王の常盤木学園(東北1位・宮城)に競り負け、1回戦で連覇の夢が消えた。0-0で迎えたPK戦で2人が失敗し、2-4。同校は現在のトーナメント方式となった08年度大会以降、初の初戦敗退となった。
敗戦を告げるキックが、藤枝順心ゴールに決まった。PK戦で2人が失敗し、2-3で迎えた相手の5人目。GK木稲(このみ)瑠那(3年)が反応したが、ボールは懸命に伸ばした手の先を抜けていった。「自信はあったし、悔しい」。8月の全国総体準決勝で敗れた常盤木学園が、またしても壁となった。
苦しい展開を強いられた。前半1分、FW池口響子(2年)が膝を痛めて交代を余儀なくされた。多々良和之監督(54)は「攻撃の起点となる選手で(影響は)大きかった」。同9分にFW木許和心(1年)がこぼれ球に抜け出したが、この決定機を決めきれない。放ったシュートもわずか3本と攻撃に迫力を欠いた。
狂った歯車は、最後までかみ合わなかった。終盤、相手の猛攻に耐えて無失点。来季、なでしこ1部・千葉に入団内定の守護神を擁し「自信があった」(指揮官)PK戦に狙い通り持ち込んだ。だが、1人目のDF長江伊吹(2年)、2人目の木許が立て続けに失敗。試合展開と同様に“序盤”に流れを失った。多々良監督は「練習で決めていた選手に蹴らせたけど、本番は違いますね。残念だけど、結果を受けとめるしかない」と肩を落とした。
それでも、この日の先発11人中8人が1、2年生とチームの伸びしろは十分。ゲーム主将のDF中村明日葉(3年)が「経験を生かして、夏も冬も優勝してほしい」と言葉を振り絞ると、長江は「この悔しさを絶対に忘れず、まずは夏の総体から結果を残したい」と誓った。先輩たちの悔しさも背負って、リベンジの1年に向かう。【前田和哉】