U21岩崎悠人が札幌加入 日本代表目標に活躍誓う

札幌に新加入し会見する岩崎(撮影・黒川智章)

北の大地から日の丸への挑戦をスタートさせる。

コンサドーレ札幌は11日、新加入選手会見を行い、J2京都から完全移籍したU-21日本代表FW岩崎悠人(20)が「最終的に日本代表として活躍したい」と誓った。

札幌在籍中のA代表は99年FW吉原のみ。自身初のJ1舞台でさらに成長し、夢をたぐり寄せる。この日は、高校選手権に出場中の青森山田MF檀崎竜孔(18)をのぞく6選手が出席。FW鈴木武蔵(24)はチーム得点王を今季の目標に掲げた。

人生初上陸の北海道で、岩崎は覚悟を示した。複数のオファーから「『目標、夢を一緒に追いかけたい』という言葉に感動して」決めた札幌入り。「夢としては最終的に日本代表として活躍したい。1年半後には東京五輪もある」と、理想の道を思い描いた。

札幌からA代表入りすれば、吉原以来2人目。東京五輪、W杯のピッチに札幌の看板を背負って立つことは、岩崎とともにサポーターの夢にもなる。「人としてサッカー選手として成長できるように。ミシャさん(ペトロビッチ監督)のもとでいろんなものを吸収できれば」と、高みを見つめている。

プロ3年目で初めてのJ1。「まずは自分の良さをどんどん出して、手応えをつかむことが大事」。武器のドリブルとアグレッシブな姿勢をアピールし、目指すのは2月23日湘南との開幕戦(BMWスタジアム平塚)デビュー。同じU-21日本代表DF杉岡も所属しており「開幕スタメンでいきたい」。京都橘時代、高校選手権初戦で市船橋の杉岡に敗れたリベンジの思いも込める。

会見前には、氷点下の寒空のもと30分間ランニングし、髪の毛が凍って「すごい寒い」と驚いた。昨季の札幌の試合もチェック済みで、あさって14日のキャンプインへ向けて予習も万全。「運動量が必要」と分析し「運動量は持ち味なので、チームに貢献していければ」と自信を見せた。東京五輪、そしてその先へ。札幌から世界の頂点を目指す。【保坂果那】

◆札幌と日本代表 99年7月2日南米選手権パラグアイ戦で、FW吉原宏太が札幌所属選手として初めてデビューを果たした。札幌在籍中に代表に選出されたのはただひとりで、吉原もW杯代表入りは果たしていない。現所属選手ではMF小野が国際Aマッチ56試合6得点、W杯3度出場経験を持つ。