磐田FW小川航基「焦りあります」堂安、冨安に刺激

ゲーム形式練習で軽快な動きを見せる磐田FW小川航

J1清水エスパルスとジュビロ磐田が6日、鹿児島ふれあいスポーツランドで練習試合を行う。両チームは5日、1部練習のみで調整。16年以来3年ぶりとなるキャンプでの「静岡ダービー」では、若きアタッカーがキーマンとなりそうだ。ユース出身の清水MF滝裕太(19)は2トップの1人として先発が濃厚。磐田FW小川航基(21)は1トップの位置で出場する可能性が高い。飛躍を目指す2人が、伝統の一戦で結果にこだわる姿勢を示した。

   ◇   ◇   ◇

磐田FW小川航は、ゴールに飢えている。午後から行われた練習では前線で起点となるプレーを披露。この日、ポジション争いをするFW川又堅碁(29)がケガで練習を途中で切り上げたこともあり、清水戦では1トップで出場する可能性も出てきた。全てメニューを終えると、「とにかく結果が大事。ゴールを決めてアピールしたい」と引き締まった表情を見せた。

今年でプロ4年目だが、J1では通算23試合で1得点と、結果には満足していない。「正直、焦りはあります」。17年U-20W杯でチームメートだったMF堂安律(20)やDF冨安健洋(20)は日本代表の主力となり、アジア杯でも活躍。戦友に刺激を受けながらも「追いつかなければいけない」と、言い聞かせるように話した。

プロ1年目の16年鹿児島キャンプでは、清水との「静岡ダービー」で決勝点。プロとして第1歩を踏み出した思い出の場所で、再戦となる。昨季はリーグ戦で18試合に出場し、J2東京VとのJ1参入プレーオフでは先制のPKを決め、残留に貢献。着実にステップアップしている21歳は「レギュラーを勝ち取るためにゴールを取りたい」と力を込めた。【神谷亮磨】

◆小川航基(おがわ・こうき)1997年(平9)8月8日、横浜市生まれ。大豆戸ジュニアユースから桐光学園高を経て、16年に磐田入団。U-20W杯日本代表。J1通算23試合出場1得点。186センチ、78キロ。右利き。