神戸ビジャがリーグ第1号だ!初瀬ら連係に手応え

練習を終えて引き揚げる神戸イニエスタ(右)とビジャ(撮影・実藤健一)

19年Jリーグ1号はビジャだ!? J1リーグは22日、C大阪-神戸(ヤンマー)で開幕する。

ヴィッセル神戸は21日、神戸市内で非公開で最終調整。新加入のFWダビド・ビジャ(37)、MFアンドレス・イニエスタ(34)、FWルーカス・ポドルスキ(33)の注目のビッグ3が先発濃厚。神戸はビジャの得点能力を生かす攻撃を構築してきた。スペイン代表歴代最多59得点の世界的ストライカーが、今季のJリーグ初ゴールを狙う。

いよいよJリーグの幕が上がる。華々しく最初の祝砲を打ち上げるのは誰なのか。有力候補は神戸が誇るビッグ3。スペイン代表ではイニエスタとのコンビで10年W杯南アフリカ大会を制したFWビジャが新たに加わった。世界的ストライカーがその栄誉を狙う。

沖縄キャンプでは「チームの目標達成のために貢献を重ねていく。個人よりチームで何点取るか。自分はFWだから得点に関連するプレーを心がける」と話していた。イニエスタも「ビジャを主役にする」と宣言していた。実際、攻撃の核として練習を重ね、融合を深めるごとに評価を上げる。

実戦ではDF裏への鋭い飛び出しで、何度もチャンスを演出した。そのタイミングに日本の選手は当初、戸惑いを隠せなかったという。新加入のDF初瀬は「『常に裏を見といてくれ』と言われたけど、動きだしがめっちゃ鋭い。しっかり合わせていければ、バリエーションある攻撃ができると思う」。その言葉がこの日は「合わせられるようになってきた。オフサイドにかかっていたシーンがなくなってきた」に変わった。

イニエスタとのコンビはすでに完成されている。昨季のチーム最多はMF三田の6得点。その三田が「裏に抜ける印象が強いが足元でもらうのを好むし、強引にいくところはいく。たくさん点を取ってほしい」。37歳の大ベテランだが、同じスペイン人のリージョ監督は「ユース1年目のようなフレッシュな状態」と表現。日本に限らず、世界からも注目のJデビュー戦でビジャがそのすごみを見せつける。【実藤健一】