千葉GM語る 監督交代の経緯「変化を見てきた」

千葉の江尻篤彦新監督(10年撮影)

J2ジェフユナイテッド千葉の江尻篤彦新監督が19日、報道陣の取材に応じ、チームの立て直しを誓った。

開幕から4戦勝利なしの21位に沈み、クラブは就任3年目のエスナイデル監督を17日に解任。コーチから昇格する形で10年以来、9年ぶりにトップチームの指揮を執る新指揮官は「もう1回チャンスをもらったので、しっかり結果を出せるように頑張っていきたい。今の順位より、少しでもなるべく早くはい上がれるようにしたいと思います」と意気込んだ。

エスナイデル監督がチームに持ち込んだ食事改革などは継続し、主将や副主将も前体制から変えないことも明言した。ともに戦ったエスナイデル監督への感謝も口にし「複雑な思いはある。(前監督の)築き上げた良いものを継承してやっていきたい。個人的な部分も含めて、やり残したことが前回(監督時に)あったので。こういう状況ではあるんですけど、気持ちの中では『やってやるぞ!』というような気持ちになりました」と力を込めた。

また千葉の高橋悠太GMはこのタイミングでの監督交代について「早いタイミングで代えてチームとして抱えている問題を解決するということに、できる限りの時間を費やしたいということ」と説明。エスナイデル監督にも17日の第4節水戸ホーリーホック戦の結果次第での解任の可能性を伝えていたことも明かし「うそをつきたくないのと、ここまでやってきてくれたことに対するクラブとしてのリスペクトもあります。結果が出ないこと以外、チームをポジティブに変えてくれたこともある。そこはうそをつかず(第3節の)山口戦後に『次の2試合の結果が良くなければ代える』ことは伝えています。監督も認識した上で臨んでいました」と話した。

その上でコーチである江尻氏に新監督を打診した経緯については「良かった部分を理解し、かつ直さなければいけない部分を冷静に分析できることを考えると、変化を見てきた人に託さなければいけないと感じました」とし、今オフの契約更改の場などでもチームが低迷した際の監督就任の話を伝えていたことも明かした。