京都が3戦ぶり黒星「力の無さを痛感」中田監督反省

京都中田一三監督(2019年2月7日撮影)

<明治安田生命J2:京都0-1山形>◇第7節◇3日◇西京極

京都サンガFCの就任1年目、中田一三監督(45)が敗戦を反省した。3試合ぶりの黒星。4試合で2分け2敗と勝ちなしで、この日もシュート3本のみに終わった。指揮官は「監督としての力の無さを痛感した試合だった」と肩を落とした。

決定機は前半5分、F小屋松からFWエスクデロが中央で落として、左サイドから走り込んだユース出身の新人MF福岡が左足シュートを放ったが、わずかにゴール右。その後、なかなか好機を生むことはできなかった。

この膠着(こうちゃく)した展開の一戦を、指揮官は「相手にも決定的なチャンスはなかった。こちらもいきづらかったけど、相手も動かしづらかったと思う。お互い消し合っていた」と分析した。

1点を追う終盤にはセンターバックで先発していた184センチ長身のDF闘莉王を前線へ上げた。だが、後半ロスタイム、闘莉王の高さを生かすことなく、クロスを上げずにボールをつなぎ、中盤で持ったまま試合終了となった。

スタンドからはブーイングが飛んだが、監督は「(浮き球を)上げるのが全てじゃない。闘莉王がいて相手もつられる。(敵と敵の)間が空くので間に入ってほしいし、上(空中戦)も下(足もと)も中央もサイドも、という判断をもっとやっていかないと。バランスや駆け引きは練習が必要。高さに合わせる精度もまだまだ」と、意図を説明した。