<明治安田生命J2:千葉1-0琉球>◇第7節◇3日◇フクアリ
今季から18年ぶりにJ2ジェフユナイテッド千葉に復帰した元日本代表FW佐藤寿人(37)は自身の今季初ゴールとなる決勝点で勝ったことを喜んだ。
前半34分に左からのクロスにダイレクトで左足を合わせた。「どんな時でも準備はしてきました。全員でとったゴールかなと思います。もう1度ここからはい上がっていく気持ちをみせたかった。やっとスタートラインに立てたかなと思う」。
千葉で得点を決めるのは01年3月31日の柏レイソル戦以来。下部組織から育った千葉への愛着も口にし「自分のわがままで1度このクラブを離れて、今までは相手としてゴールを奪いにいく立場でしたけど、今年はまた一緒に戦えることを楽しみにしていた。このクラブにひとつでも多くの恩返しをしていきたい」と話した。
今季から18年ぶりにチームメートとなった実兄のMF佐藤勇人への思いも語った。この日は勇人が負傷でベンチ外となり、リーグ戦初共演はお預けとなったが「兄が背負ってきたものを一緒に背負っていきたいですし、盛り上げていきたい。ここでもう1度やる意味、責任はあると思う。J1に戻るということを表現するために、どういう状況でもやることは変わらない」と力を込めた。
頼れるベテランの一撃で首位だった琉球を下して2連勝。今季ホーム初白星を挙げた。江尻篤彦監督は佐藤寿を今季初めて先発起用した理由について「トレーニングで彼がしっかりパフォーマンスを出してくれたので、使おうと思いました」と説明。得点に関しては「彼がああいう形で点を取っている姿はよくユースの頃から、広島の時からみていたので。彼からしたら当たり前じゃないかなと思います」と目を細めた。
佐藤寿の活躍をチームメートも歓迎している。DF増嶋竜也は「ああいう選手が点をとってくれると自然とみんなが元気になる。点を取るだけじゃなく、前線から守備もしてくれた。自分たちもサポートしていきたい」と話した。
試合後にはサポーターから「寿人」コールも響いた。佐藤寿は「素晴らしい結果を勝ち取ることを追い求めてやっていきたい」。05、06年にはナビスコ杯(現ルヴァン杯)連覇も達成した名門が活気にあふれてきた。【松尾幸之介】