仙台梁「1つ勝てば流れ変わる」トンネル脱出へ先導

6日の試合に向け軽快に練習を行う梁(中央)(撮影・相沢孔志)

J1ベガルタ仙台のMF梁勇基(37)がトンネル脱出の先導役となる。チームは4日、仙台市の紫山サッカー場で6日のホーム鳥栖戦へ向け非公開練習を行った。

現在リーグ戦5戦勝ちなしと厳しい状況が続くが、これまで何度も苦境を乗り越えてきた百戦錬磨のベテランが、初勝利を呼び込む。

J1再昇格を果たした10年は14戦勝ちなしを経験し14位に。東日本大震災が発生した翌11年には9戦勝ちなしから立ち直り4位に入っている。練習を終えた梁は「過去に10試合以上勝ちなしを経験している身としては、我慢して下を向かずに前を向いて1つ勝てば流れは変わると思う。個人としても、最後までボールを追うとか泥臭さも必要になってくる。苦しいけど踏ん張って耐えて勝利を手繰り寄せたい」と語った。

渡辺晋監督(45)はベテラン選手に対しての期待も大きい。「経験値が高い選手たちはいろいろなことを乗り越えてきたことは間違いない。今のチーム状況をどう変えていくことかをしっかり考えて、行動してくれている。ただ、それに乗っかっていく選手も必要。それにどうやって応えるかが大切だ」と話した。

監督も大きな期待を寄せる37歳ベテランのひたむきなプレーが、チームを勝利に導く。【相沢孔志】