五輪世代の横浜三好が同点演出 海外修行の板倉刺激

横浜対名古屋 後半終了間際、横浜MF三好(右)はシュートを放つも決まらず(撮影・林敏行)

<明治安田生命J1:横浜1-1名古屋>◇第7節◇13日◇日産

横浜F・マリノスはホームで名古屋グランパスに1-1で引き分けた。

東京オリンピック(五輪)世代のMF三好康児(22)は同点弾の起点になるスルーパスなど、攻撃の中心として気を吐いた。来年に迫った五輪を目指し、武者修業の地・横浜でまい進する。

試合終了の笛に、三好はピッチにあおむけに倒れた。後半ロスタイム、右サイドから約40メートルをドリブルで疾走し、ゴール正面で迎えたシュートチャンス。左足で放ったが、GK正面を突いた。そのままタイムアップとなり「ミートできなかった。自分が決めれば勝てた」と悔しがった。前半20分にはFWマルコス・ジュニオールの同点弾の起点となる絶妙なスルーパスも、勝ちきれなかった。

昨季、下部組織から育った川崎Fを離れて札幌へ期限付き移籍。2列目の主力としてリーグ26試合出場しチーム過去最高の4位に貢献した。今季は川崎Fに戻る選択肢もあったが、修業を続けることを決めた。目標の1つである東京五輪に臨めるのはわずか18人。下部組織時代からの同学年DF板倉はプレミアリーグの強豪マンチェスターCへ(現在は期限付き移籍でフローニンゲン所属)。仲間でありライバルのことも刺激にし、夢の舞台へ突き進む。【岡崎悠利】