仙台が無敗継続で3年連続1次L突破 長沢3戦連発

仙台対鳥栖 アシストになった仙台DF平岡のオーバーヘッドシュート(撮影・中島郁夫)

<YBCルヴァン杯:仙台1-1鳥栖>◇1次リーグ◇24日◇ユアスタ

ベガルタ仙台はサガン鳥栖と1-1で引き分け、これで4戦無敗の好成績でプレーオフステージ進出を決めた。0-1で迎えた後半にFW長沢駿(30)の同点ゴールで追いついた。

今季初めて4-4-2の布陣を敷いて臨み、立ち上がりこそ攻めあぐねたが、3年連続1次リーグ突破を果たした。

またしても長沢が決めた。後半12分、右CKから混戦から、DF平岡が放ったオーバーヘッドシュートの弾道を見極め、それを肩に当ててゴールに流し込んだ。ルヴァン杯では3月のホーム東京戦で勝ち越し、4月のホーム柏戦で先制と、これで3試合連続ゴールを決めた長沢は「ヘディングを空振りしてしまったが、うまくコースを変えられてよかった。次こそ得意の頭で決めたい。与えられたチャンスでコツコツと結果を出していきたい」と、前向きに語った。

3バックから4バックにシステム変更して相手の混乱を狙ったが、相手のシステム変更に対応が遅れ、後手後手となった。前半終了間際に自陣でDF大岩がボール奪われると、ショートカウンターから手痛い先制点を献上してしまった。それでも時間を追うごとに、守備面での連係に落ち着きを取り戻していった。

渡辺監督は「システムのミスマッチの部分で利益を得たのは鳥栖さんでした。2日の準備で前半は苦労しましたが、90分トータルで考えれば素晴らしい対応力を見せてくれた」と修正力の高さを称賛した。リーグ戦は17位と低迷し、もがき苦しんでいるが、グループステージ突破で次節ホームG大阪戦(28日)へ向け、勢いを付けた。

【下田雄一】