鳥栖クエンカ2得点絡む ジダン級ターンで守備翻弄

鳥栖対G大阪 前半16分、先制ゴールを決めて喜ぶ鳥栖MFクエンカ(撮影・梅根麻紀)

<明治安田生命J1:鳥栖3-1G大阪>◇第11節◇11日◇駅スタ

サガン鳥栖の元バルセロナMFイサック・クエンカ(28)が2点に絡む活躍で7試合ぶりの勝利に貢献し、7日に就任したばかりの金明輝新監督(38)にJ1初戦で勝利もプレゼントだ。

前半16分に先制した。左CKから、クエンカが頭で決めて3月17日磐田戦以来の今季2点目を奪った。その後も、あこがれの元フランス代表MFジダンの「マルセイユ・ルーレット」をほうふつとさせるターンなどでG大阪の守備を翻弄(ほんろう)した。

後半も勢いは衰えず、ドリブル突破からのクロスで相手のハンドを誘発。同27分のPKも自分で蹴るつもりだったが「自信と周囲からの信頼をもう1回取り戻してほしい」と、今季2度目の先発で気迫十分だったFW豊田陽平(34)に譲る優しさも見せた。