横浜FCがタヴァレス監督解任 後任に下平ヘッド

横浜FCタヴァレス監督(19年3月撮影)

J2横浜FCは14日、タヴァレス監督(62)を解任し、下平隆宏ヘッドコーチ(47)が新監督に就任することを発表した。

チームはこの日、下平新監督の下で始動。練習前には約30分、ミーティングを行い、「ファーストタッチやパスにこだわり、ボールを大事にしていこう」と説き、戦術練習では攻守の約束事を落とし込んだ。練習後、取材に応じた下平監督は「選手の特長とパワーが出るようにやっていきたい」と抱負を語った。リーグ戦は13試合を終え勝ち点15の14位と低迷している。J1自動昇格を目標に掲げるチームにとって、厳しい状況で「昇格には黄信号」と危機感を口にし「勝っていかないといけない状況。結果にこだわって、一番は勝つことを目標にやっていく」と強い覚悟を示した。

下平監督はかつて柏レイソルの下部組織を指揮し、MF中山、DF中谷ら若手を育ててきた。柏のトップチームでも指揮を執り、下部組織の教え子たちを主力に天皇杯4強、リーグ戦4位と結果を残した。だが、柏の指揮官だった昨年5月12日、川崎フロンターレにロスタイムに失点を喫し敗戦。試合後に退任した。くしくも、1年後の同じ日に監督のオファーを受けた。下平監督は「その間、ダイレクターとヘッドコーチと、新しい立場を経験し、サッカーを違う角度から見て、これは自分にとっては大きかった」と振り返り「こういう大役が回ってきて、やりがいとしては最高のモチベーションになりますし、クラブのために結果を出すことにこだわってやっていきたい」と責任感を口にした。

初陣は5月18日のアウェー鹿児島戦。相手はJ3から昇格したばかりだが、直近は柏を撃破するなど3勝1分けと好調で、下平監督は「トレーニングは4日間しかない。ミーティングが増えるかもしれませんが、落とし込んでいければ」とピッチ内外での規律を浸透させていく覚悟だ。