鳥栖が最下位脱出15位、金新監督の戦術が威力発揮

広島対鳥栖 ボールを競る鳥栖MFイサック・クエンカ(撮影・菊川光一)

<明治安田生命J1:広島0-1鳥栖>◇第12節◇17日◇Eスタ

サガン鳥栖が最下位を脱出し15位に浮上した。5月7日に金明輝(キム・ミョンヒ)新監督(38)が正式に就任し、新体制後のJ1初戦だった前節11日のG大阪戦で勝利。その戦いをベースに、この日も、ハイプレスからの速攻で広島に圧力をかけた。2試合連続で元スペイン代表FWフェルナンドトーレス(35)が先発から外れ、今季初の2連勝。3勝目をあげた。

0-0で迎えた後半41分、指揮官が「サイドの攻防がキーになると思っていた」という戦術から先制点が生まれた。元々強みだったサイド攻撃からのクロスが威力を発揮だ。

オーバーラップした左SBのMF三丸拡(25)が「精度の部分と速いボールを意識した」といい、蹴ったボールが相手DFに当たりオウンゴールを誘発した。監督交代までの得点力不足がうそのように息を吹き返している。