磐田が本拠初勝利、主将大井「連勝できるように」

磐田対仙台 前半19分、右足で先制ゴールを決め喜ぶ磐田MFアダイウトン(撮影・野上伸悟)

<明治安田生命J1:磐田2-0仙台>◇第12節◇18日◇ヤマハ

ジュビロ磐田は2-0でベガルタ仙台に快勝し、今季リーグ戦ホーム初勝利を挙げた。前半19分、MFアダイウトン(28)の今季3点目で先制。同34分にはFW中山仁斗(27)がJ1初得点で続き、守備陣も今季4度目の無失点。順位は16位から12位に浮上した。

   ◇   ◇   ◇

やっと、本拠地に歓喜の瞬間が訪れた。今季6試合目でホーム初勝利を告げるホイッスルが鳴った。スタッフ、選手、サポーター、そして「一斉観戦」で訪れた磐田市内の小学5、6年生約3200人の歓声がヤマハスタジアムに響いた。

待望の1勝にふさわしい「初」いっぱいの快勝だった。0-0の前半19分。FW中山のJ1初アシストとなるパスを受けたMFアダイウトンが、GKと1対1に。「パスをもらった時にGKの動きが見えた」と、右足で冷静に決めた。前半での先制点は、実に今季12試合目で初。この1点を契機にチームが乗った。

同34分、MF荒木大吾(25)のスルーパスに中山が反応した。ゴールやや左の位置から左足一閃(いっせん)。逆サイドネットに突き刺した。リーグ初先発となった荒木のアシストで中山が今度は初ゴール。「練習から常にゴールを意識してきた。取れて良かった」と胸を張った記念弾で突き放すと、守備陣も今季4度目の無失点で仙台に反撃を許さなかった。

貴重な勝ち点3で16位だった順位は、12位に浮上した。それでも、中山は「試合は続く。これに満足せず、しっかり良い準備をしたい」。ゲーム主将のDF大井健太郎(35)も「連勝できるようにやっていきたい」と、気を引き締めた。26日の次節はアウェーで横浜と対戦。ホーム初白星で得た勢いを手に、次は初の連勝を決める。【前田和哉】