新潟戸嶋「ここからが大切」連勝へ連続フル出場狙う

ウオーミングアップでボールをさばく戸嶋(左)

J2アルビレックス新潟はオフが明けた11日、第18節栃木SC戦(15日・デンカビッグスワンスタジアム)に向けた練習を聖籠町のクラブハウス練習場で行った。前節アウェー岐阜戦(8日)では5試合ぶりの勝利で連敗を4で止めた。ボランチで5試合ぶりにフル出場したMF戸嶋祥郎(23)が、今季初の連勝がかかる栃木戦でもフル出場を狙っている。

1つの勝利で浮かれるような甘さはない。そんなチーム全体の意気込みを戸嶋がこの日の練習で見せた。7対7の試合形式、「前が空いていたので」と強気に仕掛けて間を割る。球際のせめぎ合いでは1歩も引かない。

岐阜戦は4試合ぶりのスタメンで5試合ぶりのフル出場だった。ボランチに入って機動力を発揮し、連敗脱出に貢献した。「ポジショニングの整理ができた。以前から考えていたこと」。前に出るには、味方につなぐためには、と効果的な位置取りを1試合通した。出場機会が巡ってこなかった時期に試合を外から見て感じたことと、意識し続けてきたことが合致した。

「連勝がかかっている。ここでつかまなければ上には行けない」。浮上がかかる栃木戦は、チームにとっても、自身にとっても重要な試合。プレー内容の精度アップのほかに、体力アップも継続して図ってきた。筋トレや体幹トレの回数を増やし、体重は開幕時の66キロから67キロに増量。60キロを10回上げていたベンチプレスは、80キロを10回になった。

「体がフィットしてきた。もう少しパワーをつけたい」。その成果がチームの貢献につながる実感を得た。「ここからが大切。プレッシャーもかかるが、そこでどういうプレーができるか。連勝しなければ」。勝ち点3獲得への意欲をむきだしにした。【斎藤慎一郎】