神戸フィンク監督ぶっつけ本番15日東京戦から指揮

会見に臨んだ神戸フィンク新監督(2019・6・14 神戸市いぶきの森球技場 撮影・実藤健一)

ヴィッセル神戸のトルステン・フィンク新監督(51)に14日、就労ビザが下りて15日のFC東京戦(味スタ)から指揮を執る。試合前日、ギリギリのタイミングで神戸市内での非公開練習後、会見に臨んだ。

新監督は「まず仕事をスタートできてホッとしている。このクラブとのアイデアが似ている。選んでもらって光栄だし、私も与えられるものがある。みんなでいいチームを作っていきたい」と所信表明した。

就労ビザが下りるまでは指導もできず、まさにぶっつけ本番で首位の東京に挑むことになる。「東京戦まで時間がなく、私のアイデアを与えられなかったことは分かっている。ただスタート時点で首位チームと対戦できるのは、得るものしかない」。

クラブが掲げる「バルセロナ化」には「バルサのサッカーはバルサにしかできない。バルサの栄光の時代を示しているのだろうが、ポゼッションにもいろいろある。マンチェスター・シティーのように攻撃的、またユベントスのように守備から入る形。私はボールを保持しての攻撃的なサッカーに持っていきたい」と持論を展開。さまざまな困難をへて、フィンク神戸が出航する。