川崎Fシュート数圧倒も引き分け、PK失敗流れ失う

川崎F対札幌 後半アディショナルタイム、決定機を逃し悔しげに舌を出す川崎F・FW小林(撮影・横山健太)

<明治安田生命J1:川崎F1-1札幌>◇第15節◇14日◇等々力

川崎フロンターレはコンサドーレ札幌と1-1で引き分けた。途中出場のFW小林悠(31)の今季5得点目で同点に追いつき、11戦無敗となったが、前半のFWレアンドロ・ダミアンのPK失敗も響き消化不良の勝ち点1となった。

鹿島は2-0でC大阪に快勝し、広島も2-0で湘南に勝利した。

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川崎Fの嫌な流れを断ち切ったのは途中出場のFW小林の一撃だった。「スタメンで出られなかった悔しさがあった」と、後半開始から投入されると果敢にゴールに向かう。同24分、MF家長のグラウンダーのクロスを右足で合わせ同点弾。それでも、小林は自身が放ったシュート7本の質に「絶対に決めてやるという気持ちが強すぎて。もっと冷静に決めないといけなかった」と反省を口にした。

前半は元ブラジル代表FWレアンドロ・ダミアンがPKを止められ、流れを失った。後半はシュート数で15-0と圧倒したが、1得点にとどまり勝ち越しはならなかった。2連覇中の王者が、前節、ロスタイムに失点した浦和戦に続き、勝ち点1の積み上げにとどまった。MF守田は「ひっくり返す力がないと優勝はできない。苦しい試合も勝ち点3を拾って勝ち続けたのが去年と一昨年。真摯(しんし)に受け止め次に生かさないと」と話した。