仙台MF椎橋「世界と差感じた」トゥーロン振り返る

21日の練習でシュートを打つ仙台MF椎橋

J1ベガルタ仙台は23日、首位FC東京とユアテックスタジアム仙台で対戦する。

ホームでのリーグ戦は現在4連勝中で、勝利すれば10年の第21節から第30節の間に記録したホーム5連勝のクラブ記録に並ぶ。東京は攻守に隙がなく、得点はリーグ5位タイの21、失点は同最少の8だが、仙台にとっては相性のいい相手だ。昨年から公式戦5勝1分けと6戦無敗。今季はルヴァン杯グループステージで1勝1分けと、首位撃破へ期待が高まる。

U-22日本代表としてトゥーロン国際大会(フランス)の準優勝に貢献したMF椎橋慧也(22)が合流し、負傷離脱していたDF金も戦線復帰するなど戦力も整ってきた。椎橋は同大会に昨年も出場したが、出場試合が2から3に増えたことで、より世界を体感した。「前回よりも吸収するものが多かった。クオリティーの高い相手と対戦し、国際大会でしか感じられない緊張感を味わえた」と収穫を口にした。

一方、決勝のブラジル戦は不出場で悔しさも味わった。試合は1-1で90分を戦って決着つかず、PK戦で敗れた。「(準優勝という結果は)日本では惜しかったと捉えられている。一方でブラジルは勝ったのに悪く捉えられている。世界との差を感じた」と振り返った。

久しぶりのリーグ戦に向けては、「東京が首位というのは関係ない。目の前の相手に勝ちたい」と闘志を燃やす。来年の東京五輪については「仙台で試合に出続けて、チームを勝たせる選手になりたい」と代表入りへのアピールを誓った。フランスの地で己を磨いてきた椎橋が、チームをさらに加速させる。【山田愛斗】