仙台関口、首位撃破弾「いい守備からいいゴール」

後半、ゴールを決め、チームメートと喜び合う仙台MF関口(中央)(撮影・狩俣裕三)

<明治安田生命J1:仙台2-0東京>◇第16節◇23日◇ユアスタ

ベガルタ仙台が首位FC東京を撃破しホーム5連勝。10年に達成したクラブ記録に並んだ。後半にMF関口訓充(33)、FWハモン・ロペス(29)の連続ゴールで2-0と快勝。昨年から公式戦では6勝1分けの相性の良さで、暫定15位から11位へとジャンプアップした。

守備で奮闘していた関口が右足を振り抜いた。後半29分、DFマテが右から上げたクロスをDFがクリア。ボールを拾った関口がペナルティーエリアで相手を抜ききらずにシュート。先制弾をゴール右隅に突き刺した。「対面する(東京DF)室屋のタイミングを外せれば入ると思った。迷いなく自分の間合いで打てた。GKの位置も見えていた」。昨年8月湘南ベルマーレ戦以来のリーグ戦ゴールは、練習していた角度からの一撃となり、大きな勝ち点3をもたらした。

リーグ最少8失点で堅守速攻の東京に前半は苦戦した。後半はオープンな展開になり、シュートチャンスが増えた。マテと平岡のセンターバックコンビを中心に守り、2戦連続で完封した。渡辺監督は試合後、「難しい角度で入れてくれた。勇気をもたらすゴールだった」と関口をたたえた。

リーグ戦でのホーム5連勝は、10年の第21節から第30節の間に達成した記録に並ぶ2度目の快挙。15日の松本山雅FC戦ではアウェーで今季リーグ戦初勝利を挙げており、破竹の3連勝だ。26日にはホームで名古屋グランパスとルヴァン杯プレーオフステージ第2戦を控えており、首位に勝利した勢いで逆転突破を狙う。【山田愛斗】