J2山形、不敗神話止まるも首位キープ 雨に苦戦

山形対柏 前半、シュートを放つ山形MFロドリゲス(中央)

<明治安田生命J2:山形0-1柏>◇第20節◇29日◇NDスタ

J2モンテディオ山形の「不敗神話」が止まった。柏レイソルに敗れ、4月21日以来となる10戦ぶりの黒星。

それでも勝ち点3差で首位を守り、上位陣との連戦が続いた「死の6月」を3勝1分け1敗で終えた。

前半ロスタイム、DF鎌田に頭で先制弾を押し込まれ、セットプレーから今季初失点。攻撃陣はリーグ2位タイ12失点の堅守をこじ開けられず、シュートは5本に抑えられた。後半、FWバイアーノと途中出場のFW阪野の2トップにシステム変更したが、前線での動きだしが少なく、好機をつくれなかった。

同ロスタイム、J2で50試合目の出場となったGK櫛引もCKのチャンスに上がる執念を見せたが1点が遠かった。試合前から雨が降り続け、ぬかるむピッチにも苦戦。スタメンは前節22日から3人を変更。チーム得点王で3戦5ゴールと絶好調のFW阪野に代わり、FWバイアーノが4戦ぶりに先発も実らなかった。

木山監督は「拮抗(きっこう)した展開に持ち込み、勝機をと思っていた。前半は消極的なプレーだった。攻守両面で相手が上手だった」と振り返った。7月7日には首位ターンを懸け、前半戦最後のアウェー愛媛戦に臨む。【山田愛斗】