名古屋が柿谷獲りへ交渉中、ほぼ構想外でJ3出場も

C大阪FW柿谷曜一朗

名古屋がセレッソ大阪の元日本代表FW柿谷曜一朗(29)の獲得に乗り出していることが3日、分かった。

既に水面下で条件面などの交渉が行われているという。移籍が実現すれば前東京DF太田宏介(31)に続く夏の大型補強となる。

柿谷は今季、新指揮官に就任したロティーナ監督の下、開幕から8試合連続で先発起用され、4月5日の川崎F戦で今季初ゴールをマークした。だが、4月27日の大分戦からベンチを温める時間が長くなり、6月9日にはJ3のC大阪U-23のメンバーとして熊本戦に出場していた。

名古屋は今季、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の出場権獲得を目標に掲げている。風間監督の下、技術を駆使した攻撃サッカーを展開し、5月17日の川崎F戦まで2位につけていたが、FWジョーの離脱もあり、5戦未勝利で8位と失速している。後半戦に向け、前線の層をさらに厚くすべく、トラップなど足元の技術が高い柿谷に白羽の矢を立てた。柿谷は2トップの一角や、2列目のサイドと複数のポジションを経験しており、加入が決まれば、名古屋の戦術の幅と攻撃力がさらに増すことになる。柿谷は下部組織からC大阪で育っており、C大阪のエース番号「8」を背負うクラブの顔でもある。柿谷の決断が、後半戦のリーグ戦を左右しそうだ。

 

◆柿谷曜一朗(かきたに・よういちろう)1990年(平2)1月3日、大阪市生まれ。C大阪下部組織在籍時の06年にクラブ史上最年少16歳でプロ契約。J2徳島やスイス1部バーゼルに移籍も16年にC大阪復帰。14年W杯ブラジル大会日本代表。177センチ、68キロ。