湘南曹監督「群抜いて恥ずかしい試合」JFLに完敗

湘南の曹貴裁監督

<天皇杯:湘南0-4三重>◇2回戦◇3日◇BMWス

湘南ベルマーレは実質4部にあたるJFL(日本フットボールリーグ)のヴィアティン三重にホームで0-4の完封負けを喫して、2回戦で姿を消した。

曹貴裁監督(50)は「(湘南を指揮して)8年経ちますが、群を抜いて恥ずかしい試合だった。メンタル面、運動量、やっているサッカー、全ての面でヴィアティンさんに上回られた」と完敗を認めた。

リーグ戦5連敗中の悪い流れを止められず、天皇杯でも早々に姿を消すことになった。「我々のチームも手を抜いたわけではなくて、しっかり組もうとした中での試合。勝負の責任は僕にある」とした上で「今日、プレーすることを放棄してしまった選手、プレーすることの意味を理解することのできなかった選手がピッチの中に立っていることがはっきりわかりましたし、それに対してどういうアプローチをこれからしていくかということをこれから考えないといけない」と選手に苦言も呈した。

すでにルヴァン杯でも敗退しており、今後は半分を折り返したばかりのリーグ戦に全てを注ぐことになる。指揮官は「全てをネガティブにとらえているわけではない」と気持ちを切り替え「最低限のやるべきことをやれなければベルマーレのエンブレムをつける資格はないですし、もう一度選手と共有していくことが大事。そのスタンスは自分の中で変える必要はないと思いますし、この敗北を真摯(しんし)に受けとめて、我々は強くなろうとする弱者なんだということを言い聞かせてやっていかないといけないなと思います」と前を向いた。