常盤平少年SCが2年ぶり優勝 関東団地少年大会

団地少年サッカーAクラスで優勝した常盤平少年SC。前列右から4人目が優秀選手の小林、同2人目が三野(撮影・吉池彰)

<サッカー:第46回関東団地少年大会>◇第1日◇3日◇東京・駒沢公園第2球技場◇日刊スポーツ新聞社後援

小学6年生以下のAクラスで常盤平少年SC(千葉)が2年ぶり7度目の優勝を飾った。高島平FC(東京)との決勝は2-2でPK戦(3人制)となり、常盤平が3-1で勝利した。

常盤平は試合時間残り1分を切ったところで1点を追う展開。誰もが高島平の勝利を予想したが、常盤平の選手たちはあきらめていなかった。味方のシュートがゴールポストにはじかれても、その直後に三野誠広(さんの・まひろ、松戸市立常盤平小6年)が同点ゴールを決めた。「ラストプレーと気づいていた」という三野は「最後は気持ちと思って、本気で蹴ったらきれいなコースに入った」と言葉を弾ませた。

優秀選手賞には、後藤宏行監督(45)が「センターバックとしてディフェンスラインを統率した」と評価する小林昂平(松戸市立松ケ丘小6年)が選ばれた。その小林は「ライン上げを早くするプレーを心がけた」。試合終了間際で1点を追う場面でも「あきらめずに自分たちを信じた」。すると三野が同点弾。PK戦では三野の2点目の後、味方キーパーが相手ゴールを阻むと、小林が決勝ゴールを決めた。

しびれる場面にも小林は「外してもまだ負けないと思い、緊張せずに落ちついて蹴れた」と強心臓ぶりを見せた。そして、「将来は周りの選手をうまく使い、フィジカルも強いJリーグ選手になりたい」と精神のたくましさものぞかせていた。

【優勝までの足跡】

(1回戦)0-0~PK3-1~FCアムゼル(神奈川)

(2回戦)3-0南神大寺かもめSC(神奈川)

(準々決勝)2-0高洲コスモスFC(千葉)

(準決勝)1-0開進1FC(東京)