パワハラ疑惑で曹監督不在も「湘南スタイル」は健在

練習後に取材に応じる湘南のDF大野(撮影・松尾幸之介)

湘南ベルマーレの主将、DF大野和成(30)が指揮官不在で迎える17日のサガン鳥栖戦での“湘南スタイル”継続を誓った。

スタッフや選手へのパワーハラスメント疑惑がかかる曹監督は、13日からJリーグの調査結果が出るまで現場での指揮および指導を自粛。14日に平塚市内で行った非公開練習では、鳥栖戦で暫定的に指揮を執る高橋コーチを中心に約2時間、汗を流した。大野は「健さん(高橋コーチ)も状況はわかっていますし、『やるときは楽しくやろう』と。ネガティブな方向に進んだらチームとしてもよくないですし。半年間の積み上げもあるので、崩さないように、歯を食いしばって頑張りたい」と力を込めた。

“湘南スタイル”と呼ばれる、豊富な運動量で走り勝つサッカーは、就任8年目の曹監督が浸透させたもの。大野は「いまさら変える必要はないし、後半戦もいい形で勝ってきている試合も多い。あとは選手1人1人がもう少し自立して、ピッチ内で解決していけば十分対応できると思う」と意気込んだ。