神戸デビュー酒井高徳の敵は酷暑「生活しづらい」

神戸対浦和 前半、左サイドから攻め上がる神戸MF酒井高徳(撮影・清水貴仁)

<明治安田生命J1:神戸3-0浦和>◇第23節◇17日◇ノエスタ

ドイツ2部ハンブルガーSVからヴィッセル神戸に移籍した元日本代表のDF酒井高徳(28)が、ホーム浦和戦にいきなり先発で8年ぶりのJリーグ復帰を果たし、6試合ぶりの勝利に貢献した。

左サイドを託され、積極的に攻撃参加。その流れで前半ロスタイムにFW古橋が先制ゴール。さらに後半14分、MF山口が移籍後初ゴール。41分にはイニエスタがPKを決めた。

強行軍だった。13日に帰国し、チーム練習合流は2日程度。最大の敵は、日本独特の暑さだった。「想像はしていたが息苦しさ、生活のしづらさを感じた。これに慣れなければいけない」。酷暑とも戦い、ノエスタのピッチに立った。

悩んだ末、決意の日本復帰。神戸からのオファーは6月ごろで、「海外との選択肢を考えさせてほしい」と時間をかけて熟慮した。最終的にはアジア王者を目指す神戸のビジョン、イニエスタら世界クラスの選手とプレーができる環境で決断した。「自分が刺激を与えたい」。上々のJリーグ再デビューとなった。