山形4戦連続無失点で5位キープ 自動昇格へ粘る

後半、ボールを競り合い接触しそうになる山形DF熊本(右)と横浜FC・MF中村(撮影・浅見桂子)

<明治安田生命J2:山形0-0横浜FC>◇第30節◇8月31日◇NDスタ

モンテディオ山形が横浜FCとの上位対決で粘りきった。11本のシュートをGK櫛引政敏(26)を中心とした守備陣が体を張り、スコアレスドロー。「最低限、失点しなければ負けない。ゼロに終われたことは良かった。粘り強くやって勝ち点を積み重ねれば良い方向になると思っている」。4戦連続で今季15試合目の無失点。勝ち点1で5位をキープした。

櫛引の好セーブ連発がリズムを生んだ。試合開始から移籍後初先発のMF中村や、MF松井ら日本代表経験者を起点としたパスワークにサイドを崩された。前半2分、MF中山の左足シュートを防ぐと、こぼれ球に詰めたMF中村のシュートにも倒れながら抜群の反応。後半もFWイバの強烈な左足ミドルを両手で防いだ。

暫定ながら2位から5位まで、勝ち点1差の大混戦。今後は7日の柏レイソル戦から鹿児島ユナイテッドFC、FC琉球と、アウェー3連戦が続く。先発抜てき後、4戦連続無失点のDF加賀は「一戦ごとに順位が変動する。勝ち点3を取っていかないと上にはいけない」。圧倒されても耐えた強さを、自動昇格への粘りにつなげる。【鎌田直秀】