INAC神戸V望みつなぐ1勝 増矢理花1G3A

岩渕真奈(19年6月撮影)

<プレナスなでしこリーグ1部:日体大FIELDS横浜1-4INAC神戸レオネッサ>◇第11節◇保土ケ谷

INAC神戸レオネッサがFW岩渕真奈(26)ら日本代表組の活躍もあり最下位の日体大FIELDS横浜に4-1で勝利し、優勝戦線に踏みとどまった。

まずは前半13分、左サイドを抜け出したMF増矢理花(23)がクロスボールを上げると、6月のW杯フランス大会の日本代表メンバーでもあるMF中島依美(28)が頭を合わせて幸先よく先制。続く18分には、またも増矢のスルーパスから、抜け出した岩渕が右足で冷静に流し込んでリードを広げた。

後半9分に一瞬の隙を突かれて日体大のMF今井裕里奈(21)に1点を返されたが、直後の同12分に右サイドのDF高瀬愛実(28)からのグラウンダーのクロスに走り込んだ増矢が決めて3点目。同31分にもゴール前で増矢のパスに走り込んだ日本代表MF杉田妃和(22)がネットを揺らして試合を決めた。

前節に当時最下位だったマイナビ仙台戦に1-2で敗れるなど、得点力を課題としていたチームに勢いをもたらす4得点での勝利。杉田は「なかなかうまく(チームとして)点がとれないという中で、4点とれたのはよかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。それでも「もう少し得点するチャンスもあった」と反省も忘れず、暫定首位の浦和レッズレディースと残り7試合で勝ち点6差という状況に「次の試合も勝つしかないという気持ちでやらないといけない」と気を引き締めた。

また、試合では日本代表招集経験もある増矢が全得点に絡む1ゴール3アシストと大活躍した。増矢は「チームが負けられない中で、ゴールにつながるプレーができたらと思っていた」とスペースが空けば積極的にドリブルを仕掛けるなど、相手守備陣を翻弄(ほんろう)。2戦連発でチームトップの5得点目もマークした。6月のW杯メンバーからは惜しくも落選となったが、好調を維持しており「チームで結果を出していくことで(代表も)見てもらえると思う。あとは細かいミスを減らして、もっとゴールをたくさん取れるようにしたい」と力を込めた。【松尾幸之介】