磐田7戦白星なし ミスから失点流れ失う悪癖直らず

後半、ボールをキープする磐田FW川又(撮影・大野祥一)

<明治安田生命J1:川崎F2-0磐田>◇第26節◇14日◇等々力

最下位に低迷するジュビロ磐田は、アウェーで川崎フロンターレに0-2で敗れた。ミスから先制を許すと、前半で2失点。後半、FW川又堅碁(29)が、右肩を負傷した4月28日のホーム北海道コンサドーレ札幌戦以来、139日ぶりに公式戦復帰したが、無得点に終わった。今季ワーストの7戦勝ちなし(1分け6敗)となり、フェルナンド・フベロ監督(45)就任後も3連敗。サポーターからは大ブーイングが飛んだ。

磐田の「悪い癖」は、2週間の中断期間を経ても直らなかった。0-0の前半22分。DF大南拓磨(21)のパスが長くなったところを奪われ、ピンチを招く。最後はゴール右隅へミドルシュートを決められ、あっさり先制を許した。

0-2の完封負けを喫した前節のホーム・サンフレッチェ広島戦同様、ミスからの失点で簡単に相手へ流れを渡した。同35分には、ゴール前のこぼれ球を押し込まれて2点目を失った。同3分にFW中山仁斗(27)がポスト直撃のシュートを放った以外、チャンスらしいチャンスもなし。前半終了時点で、早くも敗戦ムードが漂った。

フベロ監督は後半20分、FW川又を投入した。約4カ月半ぶりに戦列復帰したエースは、直後のプレーでFWルキアン(27)の好機を演出。だがシュートがクロスバーに嫌われるなど、状況は劇的に変わらず。無得点で終了の笛がなった。

初のJ2降格となった13年以来の3試合連続完封負けで、今季ワーストの7戦勝ちなしと状況は最悪。さらに、J1が18チーム制となった05年以降、26節終了時点で最下位だったチームが残留したケースは、過去に1度もない。残り8試合。もう奇跡は起きないのだろうか。【前田和哉】