<明治安田生命J2:横浜FC2-0V・ファーレン長崎>◇3日◇第39節◇ニッパツ
V・ファーレン長崎が敵地で横浜FCに敗れ、来季のJ1復帰が消滅した。勝ち点53から4連敗と終盤に大ブレーキ。
昇格プレーオフ圏内6位の水戸ホーリーホックとの勝ち点差が11に広がり、残り3試合で上回ることができなくなった。
0-0の前半42分に先制されると、後半17分にも追加点を献上。攻めてもエースFW呉屋を出場停止で欠く攻撃陣が無得点に終わった。
リオデジャネイロ五輪男子日本代表監督、W杯ロシア大会日本代表コーチを歴任し、今季就任した手倉森誠監督(51)は1年でJ1復帰に導けず。試合後の会見では「4位と12位の対決で、横浜FCは昇格に対して大きな可能性があり、我々は難しい状況。その中で敵地で辛抱強く、たくましく戦おうと。序盤は相手の勢いを削げて、先制までは一進一退。しぶとさは示せた。でも後半、ビハインドから攻勢に出ようとした時に(速攻で失点し)まるで東京ヴェルディ戦を思い出すかのような試合だった。うちの選手の足に当たって入れられた先制点、2点目のカウンター。ああいう得点が出るのは、昇格争いの真っただ中にいる勢いがあるから。本来、この空気を望んでいた。それを対戦相手にやられてしまった。今度(来季は)そうならなければいけない。勝てていない中で1人1人、選手は未来への可能性を示し、よくやってくれている。多くのサポーターも足を運んでくれた。負けはしたけど、このクラブには可能性がある」と話した。
この日、退任が正式発表された高田明社長(71)について「実は、僕だけ早く社長から聞かされていて。そこから4連敗…。チームに伝えた後も勝つことができなかった。しかも今日は明社長の誕生日だったのに勝てず、昇格の可能性もなくなった。何とか残りゲームで花道を。明社長が退任しても目指すチームづくりは変わらない。意をくんで今後も1戦1戦。誰から金をもらってんだという話もしたし、意をくんで、やっていきたい」と誓った。
昇格は消滅。「J1昇格は今季の目標で僕も社長も公言してきた。けれど、断たれたからといって戦いをやめるのか、と。決して、やめてはいけない。終わりがあれば始まりがある。ここがスタート。長崎は大きなビジョンを持って今季、立ち上がった。無駄なゲームはない」と責任は痛感しつつも、将来に向けて前向きな言葉を並べた。
今後は、鹿島アントラーズとの準決勝(12月21日、カシマ)に駒を進めている天皇杯で初優勝を目指す。「志を持って、今後の基盤にしていく。ここで緩んだり、折れたりすればクラブに未来はない。残り試合、気持ちを示したいと思います」と切り替えた。