試合後バスに浦和サポ500人、選手ら整列し感謝

試合終了後、サポーターに挨拶する、右から浦和FW興梠、FW杉本、MF柏木ら浦和イレブン。サウジアラビアで行われるACL決勝第1戦のための移動を控え、サポーターから温かい声援が送られた(撮影・加藤諒)

<明治安田生命J1:浦和0-2川崎F>◇第32節◇5日◇埼玉

浦和レッズが、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝第1戦アルヒラル戦の舞台サウジアラビアへ向かった。

川崎フロンターレとの試合直後、深夜便で中東へ。埼玉スタジアムからバスが出る際には、約500人のサポーターが柵の手前まで押し寄せた。

この日の試合は完敗だったものの、アジアの大一番を前にネガティブな声はなし。浦和レッズコール、応援歌の大合唱でイレブンを鼓舞した。選手は柵越しにサポーターの前に整列し、出発予定時刻から15分も過ぎていたが、応援歌に耳を傾けた。最後は、主将のMF柏木が「応援よろしくお願いします」と叫び、力いっぱい頭を下げた。感謝とともに、必ず敵地から好結果を持ち帰る意思を示すと再び大声援に包まれた。

9月の天皇杯4回戦では日本の4部相当リーグのJFL・Honda FCに敗れてバスが囲まれたが、この日は最高のエールを送られた。出国前に残留争いから抜け出すことはできなかったが、現行大会では史上初となる3度目のアジア王者へ、背中を押された。