J勢3連覇逃し「一気に離される」チェアマン危機感

浦和対アルヒラル ACL制覇を逃しがっくりとする浦和の、左からMF柏木、GK西川、DF槙野、FW杉本、FW興梠(撮影・足立雅史)

<ACL:浦和0-2アルヒラル>◇決勝第2戦◇24日◇埼玉

観戦したJリーグ村井満チェアマン(60)が、アジア王座奪回への決意を新たにした。Jリーグ勢の3連覇を阻止したアルヒラル(サウジアラビア)に対して「決勝の2戦を通じて、フィジカルも技術も戦術も、すべての面において大変いいゲームを展開してくれました。まずおめでとうと申し上げたい」と祝福。そのうえで、スタンドを埋め尽くした浦和サポーターの姿に「本当に鳥肌が立つような思いでした。キックオフの時の雰囲気は」と、心を突き動かされた模様。

「サッカーの文化をしっかり大事にしながらレベルアップを図っていこうと心に期したつもりです。Jリーグとしては3年連続(優勝)を悲願として準備してきましたが、いろいろ足らないところも見えてきました。もう1回ゼロからやり直すぐらいの覚悟で次に向かっていきたいと思っています。アジア諸国のレベルが確実に上がってきているので、少しでも足を止めると一気に離されてしまう危機感を感じています。我々はこういうアジアの中で常にトップを取り続ける覚悟でいます。我々もまだまだ伸びしろがあることは確信していますので、次に向けていこうと思っています」と力を込めた。