札幌ジェイ来季38歳も「まだまだ走れるし動ける」

練習中に笑顔を見せる札幌FWジェイ(左)(撮影・保坂果那)

北海道コンサドーレ札幌FWジェイ(37)が28日、札幌・宮の沢で日刊スポーツがツイッターで募集したサポーターからの質問に答えた。また今季を振り返るとともに、合意間近の札幌での来季4シーズン目への意気込みも語った。

 

まずサポーターから届いた質問に答えたい。

-今年一番伸びた選手は?

(荒野)拓馬だね。進藤も今年初めて日本代表に選ばれたけど、俺は去年からずっと選ばれるべきと言っていたからね。拓馬は去年よりこのシステムに慣れて、すごくいいプレーをしていた。俺は彼とたくさん話をしている。MFとかボランチは横や後ろにパスしてボールを回すのは誰でもできる。いいボランチは相手に対して危険な縦パスを入れられる。そんな話をよくしていて、最近はいい縦パスを入れてチャンスを作ったり、ボールを前に運んだりするようになった。

 

-引退後、札幌の指導者になる可能性は?

まだまだプレーできると思うから、そこまで考えたことはないけど、興味はある。俺はいろんな世界的な監督の下でプレーをしてきた。ファビオ・カペッロ、アーセン・ベンゲル、ハリー・レドナップ、ゴードン・ストラカン。ライセンスを取得してコーチや監督になったら、してみたいこともある。でもイギリスではしたくないね。最近、名選手たちが引退後にライセンスを取得しても、コーチの仕事が見つからないんだ。やるなら日本。日本ならもちろんコンサドーレ。

 

-昨季は4位、今季は現在8位。ACLまであと1歩を埋める改善ポイントは?

例えば6-1で勝ったとして、その1失点を、勝ったからまあいいかと思っちゃダメ。失点があったということは、どこかミスや物足りないところがあったということ。試合後にそういうところを考えて反省できるようにならないと、順位は上がらないと思う。

 

今年は最終節までACL出場の可能性を残せず残念だった。リーグの成績だけを見ると去年の方が良いけど、ルヴァン杯準優勝もあった。シーズンが終わったら、なぜリーグ戦の順位が下がったのかみんな自分のプレーを振り返って反省しないといけないね。ただ、去年は内容が良くなくても勝った試合があり、今年は逆に内容が良かったのに勝てない試合があった。そうなると選手1人1人の細かい部分で勝敗が決まる。

このクラブはこれからも非常に大きくなる。日本一素晴らしい監督、社長、GMがいる。選手たちもビッグクラブのメンタリティーを持つべきだ。もうコンサドーレはJ1残留を目指すクラブではなく、ACLを目指して戦うチームなんだから。自信を持って強く戦わないと。

来季は札幌での4シーズン目。38歳になり最年長選手だけど、俺はまだまだ走れるし動ける。それを来年みんなに見せなきゃいけない。オフには個人的な練習をたくさんして、キャンプではみんなにどれだけ自分が走れるか見せたい。

コラムはこれでひと区切り。楽しかった。サポーターたちといい関係ができ、プロのサッカー選手の考え方などを伝えられた。チームや選手たちの気持ちなどを少しでも知ってもらえたなら、うれしい。