秋田商・松野主将「力不足」初戦突破あと1歩届かず

神戸弘陵に敗れ悔しさをにじませる秋田商の選手たち(撮影・垰建太)

<全国高校サッカー選手権:神戸弘陵3-2秋田商>◇1回戦◇31日◇ニッパツ

秋田商は2年連続初戦突破へあと1歩届かなかった。先制を許す苦しい展開も前半29分にMF笹原歩起(2年)が同点弾。

その5分後には原田ツインズの弟FW遥翔(2年)が、右足で一時逆転となるゴールを奪った。「味方と相手が競ってこぼれてくる直感があった。あまり当たらなかったが、気持ちで押し込んだ」。兄で背番号10のMF悠翔(2年)とともに攻撃の軸を担った。

1点リードで折り返した後半に悪夢が待っていた。風下でボールが思うように飛ばなくなり、蹴るか、つなぐかの判断があいまいになったことで、流れが変わった。DF田近奈生(3年)がドリブルでゴールに向かう相手を倒し1発退場。残り約30分を10人で戦うことになった。後半6分、決定機阻止で与えたFKを直接、決められると、同10分には勝ち越し弾を浴びた。

田近とコンビを組んだDF松野真士主将(3年)は「奈生がいたから前半は締まったし、1番頑張っていた。自分を犠牲にしてでも止めてくれたのに、FKを止められなかったのは自分たちの力不足」と唇をかんだ。小林克監督(46)は「後半の風下になってから、1対1で上回れなかった。退場は仕方ない。踏みとどまれれば良かった」。先発した6人が1、2年生。敗退の教訓は次の選手権につなげる。【山田愛斗】