J2アルビレックス新潟は今日19日から開幕のザスパクサツ群馬戦（23日、群馬・正田醤油スタジアム群馬）に向けて練習を再開する。クラブ初の主将2人制で迎える新シーズン。MFシルビーニョ（29）はDF堀米悠斗（25）とともに主将を務め、特に外国人選手をまとめる。昨季終盤はトップ下に入ってチームをけん引した。今季、ピッチ内外でリーダーとして期待を背負う心境を話した。

来日2年目のシルビーニョはキャンプから順調に調子を整えてきた。昨季を経験する、ただ1人の外国人選手。トップ下で攻撃の要になるとともに日本人選手と外国人選手のつなぎ役などチーム全体の核になることを自覚している。

－開幕も目前

シルビーニョ　調子は非常にいい。キャンプの練習試合を通して徐々に上がっていきました。練習試合で6得点（7試合）したように開幕しても点を取れる準備をしたい。2年目で日本人選手との関係も築けている。日本のサッカーにも順応できていると思います。

－主将には

シルビーニョ　アルベルト監督からチーム始動日に堀米と一緒に主将になるよう言われました。監督は就任が決まった時に「シルビーニョに残ってほしい」と言っていたと聞いていました。期待に応えられるよう、チームメート、スタッフをリスペクトしながら頑張りたい。

－監督からは

シルビーニョ　外国人選手をまとめるように言われました。主将として責任を与えてもらえるのはうれしいこと。堀米は昨季は選手会長をやっていてチームのことを分かっている。2人で一緒に引っ張っていく。

－主将になり、昨季との気持ちの違いは

シルビーニョ　17年にクリシューマ（ブラジル2部）でも主将の経験があります。今までと何かを変える必要はないですが、より責任は感じています。たぶん自分は周囲に対していろいろと声をかけるタイプ。チームメートがモチベーションを上げられるように。もちろん外国人選手だけでなく、日本人選手ともグラウンド内外でコミュニケーションを取っています。堀米とは昨季からいい関係を築いている。お互い信頼し合っていますよ。

－ほかの4人の外国人選手は初来日

シルビーニョ　食事面や日本の生活習慣などを教えたりしますね。練習中に必要な日本語なども。どの選手も経験、実力があり自分から順応しようとしています。

－昨季は32節以降に4得点（11試合）をマーク

シルビーニョ　6、7月とほとんどベンチ入りできなかった。その時期にJ1、J2のいろいろな試合のビデオを見ながら、自分が良くなるにはどうすればいいか考えました。もう少し走る、ボールをもらいに行くという動きを入れる必要があると。それを実践し、フィットできました。

－それを継続していく

シルビーニョ　昨季から続けなければならない部分はあります。ただ、すべて継続すればいいわけではない。監督が求めていることを受け入れながら昨季のいい部分を伸ばす。具体的にはボールを奪われた後、アグレッシブに奪い返す、ボールを保持するために早く動かす、というところを要求されている。自分が得意なプレーですね（笑い）。

－改めて今季目標は

シルビーニョ　チームとしては当然、J1昇格です。その中で監督の描くサッカーをやり遂げたい。個人的には得点、アシストを多く記録したい。仮に自分が成績を残せなくてもチームが昇格を果たせばそれで満足です…、もちろん、得点して勝つことがベストですよ（笑い）。昨季は終盤11試合で4得点だから、42試合だったら15点はいけるかな（笑い）。【聞き手・斎藤慎一郎】

◆シルビーニョ　1990年7月1日生まれ、ブラジル出身。09年にモンテ・アズール（ブラジル）でプロキャリアをスタート。ブラジルのほか、オーストリア、韓国でもプレーし、19年1月にCAペナポレンセ（ブラジル）から新潟に移籍。昨季はリーグ戦27試合出場、4得点。175センチ、72キロ。