浦和大槻監督「状況は判断したい」練習再開も慎重

オンライン会議システム「Zoom」で練習再開の会見に臨んだ浦和の大槻監督

J1浦和レッズが3日、さいたま市内で練習を再開した。8日間のオフを経てチームがそろい、午前練習を消化。連休中に複数のJリーグ選手らに新型コロナウイルス感染が確認されたことを受け、同日からオンライン会議システム「Zoom」によるウェブ会見が導入され、大槻毅監督(47)が報道陣の取材に応じた。

指揮官は「久しぶりに集まることができて少し体を動かせたところは良かったし、選手たちの表情は良かった」と安堵(あんど)の表情をうかべつつも「トレーニング再開もクラブと相当な協議を重ねた上で、今日のスタートを決めました。状況は変わると思うのでその都度、状況は判断したい」と慎重な姿勢を崩さなかった。

2月下旬から公式戦の中断期間が続いていることについても「レッズだけなく、国内全体に言えることですが、非常に困難な状況。決して状況は良くなっていない。予測はつかないが、専門家の方、行政の方などの情報をしっかり理解しながら、市民として振る舞いをしっかりしないといけない。クラブの監督としては、われわれの選手、スタッフの健康に関しては非常に考えないといけない」と危機感を募らせた。

この日午前に開かれたJリーグと日本野球機構による新型コロナウイルス対策連絡会では専門家チームから5月末の再開を目指すことが妥当との見解が出た。J1は5月9日を目指しているものの、さらに延期される可能性が出てきた。大槻監督は「日程や準備に関してはJリーグが良い判断をしてくれると思います。その話し合いの中で選手の感染や安全に触れられているところがありまして、そこは良いことはないかと思いました」と率直な感想を述べた。