鳥栖「Zoom」でファンと交流 存続に不安の声も

鳥栖竹原稔社長(2018年10月18日撮影)

存続危機のJ1サガン鳥栖の強化担当者が4日、テレビ会議アプリ「Zoom」を通じて、サポーター約120人と交流した。永井隆幸強化部長(47)ら4人が応じた。

意見交換は、ほぼ事前に募集された質問に答える形式で進められ、その後、数人から生の声が寄せられた。ただ内容は、選手獲得の決め手やスカウト・育成の課題など、一般的なチームの強化関連がほとんどだった。

だが19年度決算で約20億1400万円の赤字を計上、最悪の場合はチーム消滅、もしくはJ3以下降格などの判断が、5月から本格協議される可能性が出ているクラブを不安視する声も出た。

厳しい意見はなかったが、ファンの1人は「サガン鳥栖のこれからの状況はどうなるんでしょうか。いろいろありますけど、どうですか」と不安を訴え、対応した池田圭強化担当(33)は「(鳥栖の)竹原社長を信じて、皆さん一丸となって、ご声援と支持の下やっていけたらと考えています」。また「ファンは今からどういう準備をして待っておけばいいですか」との問いには、同担当が「今いろいろ出て、思うところがあると思うんですが(Jリーグが)始まった時に試合にぶつけられるように準備していただけたら」と応じた。