札幌鈴木武蔵らNPO団体立ち上げ「地域に貢献」

NPO法人HokkaidoDreamを立ち上げたコンサドーレ札幌FW鈴木(下段)とGK菅野(上段左)、MF荒野(同右)

北海道コンサドーレ札幌FW鈴木武蔵(26)が中心となって、特定非営利活動(NPO)法人Hokkaido Dreamを立ち上げた。

14日、代表理事を務める鈴木とチームメートで理事のGK菅野孝憲(36)MF荒野拓馬(27)の3人がオンライン取材に対応。今月法人化申請を行った同団体について鈴木は「北海道をもっと活性化させて地域に貢献できたらと思って立ち上げた」と、経緯を話した。

鈴木は昨年、ひとり親家庭や児童養護施設の子どもを招待したサッカー教室を札幌市内で開催。菅野は老人養護施設の訪問や試合への招待など、各自チャリティー活動に力を入れていた。北海道への思いを持つ選手たちが1つとなり、活動の幅を広げていくことになった。

新型コロナウイルスの影響で公式戦もなく、外出自粛が続く中、「考えさせられる時間は増えた」と菅野。日ごろはサポーターの声援に支えられている立場だが、その存在のありがたみや恋しさを実感している。「僕たちの活動で還元できれば」と、感謝の気持ちを地域への貢献活動に込めようとしている。

荒野は先月から特設サイト「フードレスキューヒーロー」を立ち上げ、北海道産食材のフードロス問題解消に取り組んでいる。「利己より利他の感情を持てる2人。こういった時だからみんなで支え合っていこうって思う」と、生まれ育った地元への恩返しを続けていくつもりだ。

同団体は16日に同市内の児童養護施設に弁当110個を提供する予定。今後は医療機関への提供も視野に入れており、北海道を盛り上げる活動を続けていく。