札幌三上GM「10日前から関東で過ごす」再開想定

オンライン取材を受ける札幌FW鈴木(クラブ提供)

Jリーグは29日、臨時実行委員会を行い、新型コロナウイルスの影響で中断中のJ1リーグ戦を7月4日に再開することを決めた。

再開決定を受け北海道コンサドーレ札幌の三上大勝GM(48)がオンライン取材に応じた。練習試合の実施や移動による感染リスクを考慮し、再開の1週間~10日前から約1カ月間、関東圏を拠点にすることを検討していると明かした。FW鈴木武蔵(26)はシーズン前の目標だったリーグ20得点をあらためて掲げた。

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ついにサッカーの試合が帰って来る。J1は7月4日から再開することが決まった。対戦カードなどは6月15日に発表されるが、札幌の三上GMは「一つはっきりとした目標ができたことで、チームにとって光ができた」と安堵(あんど)した。サポーターと同じく、選手も待ちわびている。FW鈴木は「またチームメートと熱い試合ができるのもすごく楽しみ」と喜んだ。

クラブはすでにチームづくりのシミュレーションに入っている。同GMは「再開の1週間から10日前から関東をベースに過ごしていく」と構想を語った。今後ペトロビッチ監督や選手らの意向も確認しながら決定するが、再開直前には関東圏のJクラブと練習試合を1~2試合したい考え。Jリーグは再開後も当面は近隣クラブ同士での対戦を想定しているため、札幌は東北、関東のクラブとのアウェーでの対戦が予想される。飛行機移動の繰り返しによる感染リスクを軽減するためのプランだ。ミニキャンプ状態となるが「我々にとっては不利ではあるが、それで再開が延びてしまうのであれば」と受け入れる。

チームは25日から5日間、グループ練習で慣らし運転を開始した。6月1日からは4月13日以来の全体練習の再開を予定している。試合までの準備期間は約1カ月。公式戦は2月22日柏レイソルとのリーグ開幕戦、練習試合は3月21日鹿島戦から遠ざかる。体力、実戦感覚を急ピッチで取り戻すことになるが、鈴木は「1カ月あったら十分かなと僕は思う」と不安はない。再開すれば飢えたゴールを狙うだけ。「シーズン前にリーグ戦20得点って掲げていたので、そこは変わらず、あと19点頑張って取りたい」と誓っていた。【保坂果那】