濃厚接触者の定義「種目で違う」J専門家チーム座長

第9回新型コロナウイルス対策連絡会議後、ウェブ会議システムを利用した合同記者会見に臨む賀来満夫氏

7月4日にJ1再開、6月27日にJ2再開とJ3開幕を迎えるJリーグは8日、プロ野球と合同で「第9回新型コロナウイルス対策連絡会議」を実施した。試合実施前の検査方法や無症状の陽性者が出た際の対応などの提言を受けた。

すでにJリーグは検査センターを設置して各クラブ最大60人と審判員など最大で計3680人を対象に、20日から2週間ごとに唾液によるPCR検査を実施する方針を示している。村井満チェアマン(60)は「ご指導いただいたことをベースにPCRのガイドラインは明日の実行委員会でお諮りする」と、全クラブとさらに協議を深める意向だ。

スポーツでの濃厚接触の定義も話し合われた。一般的にはマスクをつけない状態で15分以上、1~2メートルの距離で接することと定義されるが、専門家チーム座長の東北医科大教授兼東北大名誉教授・賀来満夫氏は「今までの濃厚接触者という判断でいいのか。スポーツの中では種目によっても違う。GKのように密度が少ないポジションもある。どんな考え方でやればいいか議論の途中」と語った。公式戦実施に影響する可能性もあるだけに十分な議論を重ねる。【浜本卓也】