清水ワースト開幕5連敗、攻守かみ合わずに最下位に

神戸対清水 清水クラモフスキー監督(中央)は5連敗となり沈痛な表情でイレブンを迎える(撮影・白石智彦)

<明治安田生命J1:神戸3-1清水>◇第5節◇18日◇ノエスタ

清水はチームワーストの開幕5連敗を喫した。アウェーで神戸と対戦し、1-3で完敗。後半30分にMF西沢健太(23)が今季初ゴールを挙げたが、空砲に終わった。今季初白星を挙げた鹿島に代わって、最下位の18位に転落。勝ち点ゼロはリーグ唯一で、浮上のきっかけが見えない。

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清水は今季初勝利を目指し、前節から先発3人を入れ替えて試合に臨んだ。序盤から互いに中盤で激しくボールを奪い合う展開が続き、目まぐるしく攻守が入れ替わった。DFファン・ソッコが戦前「チームで守りきりたい」と話したとおり、粘り強い守備で対応した。

前半42分、今季初先発したDFエウシーニョが右サイドからカットインして左足で狙うも、GK正面を突いた。互いに無得点で前半を終えるかと思われたが、一瞬の隙を突かれた。同ロスタイム。CKから先制点を献上。リードを許して折り返した。

同点を狙った後半も、早々にプランが崩れた。同9分、カウンターを浴びると、最後は元清水FWドウグラスに追加点を決められた。0-3の同30分に西沢のゴールで1点を返すのが精いっぱい。今季ワーストタイとなる3失点を喫して力尽きた。

鹿島が勝利したため、清水は最下位へ転落した。今季は攻撃的なスタイルへかじを切ったが、リーグ5戦で4得点12失点。攻守がかみ合わず、長いトンネルが続く。次節は22日、アウェーで鳥栖と対戦。チーム最多連敗記録の「7」に届く前に、白星がほしい。

▽ピーター・クラモフスキー監督「良いパフォーマンスを出している時間帯もあったが、結果を受け止めなければならない。前半終了間際にセットプレーで失点して、厳しい試合になってしまった」

▽MF西沢「相手のミスからだったが、決められて良かった。もっとボールを動かして、シュートシーンをつくりだしたい。自分の役割を全うして、チームに良い風を吹かせたい」

▽清水MFヘナト・アウグスト(後半15分から今季初出場)「ボールを動かすことと、アグレッシブな守備を求められた。(故障で)苦しい時期を過ごしたが、ピッチに立ててうれしい。さらにレベルを上げたい」