ラインメール青森逆転 途中出場の榊原、浜田が活躍

ラインメール青森対札幌大 後半25分、ヘディングで同点ゴールを奪うラインメール青森MF榊原(撮影・相沢孔志)

<天皇杯:ラインメール青森2-1札幌大>◇16日◇1回戦◇青森・プライフーズスタジアム

JFLのラインメール青森が札幌大(北海道)に2-1の逆転勝ち。初戦を突破した。前半18分にCKから先制点を許すも、後半20分から途中出場したMF榊原彗悟(19)が同点弾。また榊原と同時に投入されたFW浜田幸織(25)が、試合終了間際に値千金の勝ち越しゴールを奪った。

大学生に先制されて重圧がかかる中、途中出場の2人がチームを救った。0-1の後半25分、FW和田のFKがバーに直撃し、跳ね上がったボールを榊原が打点の高いヘディングでネットを揺らした。「力が入ったので外れると思った。入ってくれて良かった」と、チーム2年目の若手が公式戦初得点をマークし笑顔。同43分には浜田が得意とする裏への抜け出しでGKと1対1に。「ニシ君(MF西室)からいいボールが来た。キーパーも前に出ていたが、冷静に決められた」と左足で直接合わせ、弧を描くシュートで勝負を決めた。

前日15日に来季のJ3クラブライセンスが交付された青森は今後、Jリーグ入会を理事会で承認され、JFLを4位以内で終えられればJ3昇格が見えてくる。23日の2回戦(福島・Jヴィレッジ)は、同じくJリーグ参入を目指すいわきFC(福島)との「JFLダービー」。榊原は「どんな相手でも自分たちのサッカーを貫いて、ラインメール青森という名前を全国に知らせたい」と力を込めた。【相沢孔志】