磐田連勝 今季加入の中川が遠藤に合わせプロ1号

先制点を決めた磐田DF中川は応援席に向かってガッツポーズ

<明治安田生命J2:磐田2-1福岡>◇第30節◇1日◇ヤマハ

ジュビロ磐田は2-1で首位アビスパ福岡を下し、2連勝で6戦負けなし(4勝2分け)となった。

DF大武峻(27)の負傷交代で急きょピッチに立ったDF中川創(21)が前半41分にヘディングで先制点。

J3相模原から今季加入のストッパーが、移籍後初出場でプロ初ゴールを挙げた。後半にはFW小川航基(23)が追加点。押し込まれた終盤を1失点でしのぎ、最近15戦負けなしだった難敵を退けた。

伏兵が大仕事をやってのけた。中川は前半11分から途中出場。思わぬアクシデントにも「普段通りを心掛けた」。スムーズに試合に入ると、チャンスも仕留めた。同41分、MF遠藤保仁(40)からの左FKをヘディングで合わせて先制点。仲間からの手荒い祝福を受けた21歳は「みんなが喜んでくれてよかった」と、満面の笑みを見せた。

右ひざのケガで長期離脱となったDF今野泰幸(37)やコンディション不良のDF大井健太郎(36)ら、センターバックが手薄の中で、今季初出場の中川が攻守で勝利に貢献。鈴木政一監督(65)も「苦しい中でヒーロー的存在が出てくるのはプラス」と手放しでたたえた。中川は「次もいい準備をしたい」。今季は残り12試合で、4日の次戦は、この日首位に浮上した徳島が相手。勢いを止めるつもりはない。【神谷亮磨】