Jリーグ、来季リーグ戦後の入れ替え戦行わない方針

Jリーグの旗

Jリーグが、来季リーグ戦後の入れ替え戦を行わない方針を固めたことが12日、分かった。今季は2チームが自動昇格し、降格はないことから、来季J1は20チームとなる。22年シーズンから本来の18チームに戻すため、4チームの降格はすでに決定済み。その方法がJ1クラブとJ2クラブ間で意見の開きがあり、激論がかわされてきた。

Jリーグ幹部は「J1クラブはなるべく降格を避けたい。J2クラブはなるべく昇格チームを増やしたい。クラブ間ではこの平行線が続いている。J1は3・5の降格を主張し、J2は4・5を主張している」という。J1クラブは、18~20位の3チームの自動降格&17位の1チームは、J2の2位チームとの入れ替え戦を希望した。一方、J2クラブはJ1の17~20位の4チームが降格し、16位チームがJ2の3位との入れ替え戦を望んでいた。

これまで何度も実行委員会などで協議したが結論が出なかったことからJリーグは、入れ替え戦なしの4チーム降格、2チーム昇格で方針をまとめ、16日の実行委員会で協議し、17日の理事会で承認する見込みだ。同ルールはJ2とJ3の間でも適用される。

来季は、東京五輪とW杯2次予選&最終予選代表活動が予定されており、Jリーグの日程調整が今季同様に厳しい。まだワクチンなどが開発段階で、新型コロナウイルスの対策が十分ではないこともあり、入れ替え戦を避けることで、日程調整上、少しの余裕をもたらすための判断でもある。