三笘、終盤出場で脅威「できすぎ」26試合12得点

川崎F対G大阪 金のバスタブに入る川崎F・MF三笘(撮影・江口和貴)

<明治安田生命J1:川崎F5-0 G大阪>◇第29節◇25日◇等々力

MF三笘薫(23)は今季川崎フロンターレの“顔”となった。この日もMF家長の得点を2アシストして、26試合で12得点8アシスト。「正直できすぎ。ゴールもアシストもこれだけ取れると思っていなかった。チームメートのおかげ。感謝しかない」。うち8得点が途中出場によるもので、強度が落ちた終盤に登場する三笘は、相手の脅威となった。

下部組織出身で、トップ昇格を断って進学した筑波大では、陸上の先生から走り方や体の使い方の指導を受けた。その成長は、庄子GMに「ユース時代はあんなにスピードがあったっけ? 大学時代にいろんな取り組みをした結果だと思う」と言わしめたほどだ。

プロ入り後は持ち味のドリブルも進化した。「スピードを上げすぎるとボールを失うリスクが高くなる」と、7~8割のスピードで運びながらプレーを選択をする技術を身につけた。新人最多得点記録まであと1点。本人は「スタメンでゴール絡むことが課題。満足していない」と、まだまだ上を目指している。