熊谷紗希、なでしこジャパン主将が東京五輪もけん引

12年ロンドン五輪女子サッカー決勝で米国ワンバックと競り合う熊谷(中央)

<北のオリンピアン~熊谷紗希:12年ロンドン五輪 女子サッカー銀>

10代から日本女子サッカー界のトップを走り続けてきた。札幌真駒内中から宮城の常盤木学園高に進み、17歳で代表入り。20歳で臨んだ11年W杯は米国との決勝戦に出場し、優勝を決めるPKを決め、脚光を浴びた。なでしこジャパンの一員として国民栄誉賞を受賞すると、W杯後は欧州クラブでプレーし、12年ロンドン五輪で銀メダル。着実に結果を残してきた。

9月にはアジア女子サッカー界初の偉業も成し遂げた。フランスの強豪リヨンのボランチとして欧州CL決勝にフル出場。アジア人として初めて欧州CL決勝でゴールを決めた。チームの5連覇に貢献し試合後、自身のSNSに「仲間に感謝。全てに感謝。応援本当にありがとうございました」と喜びをつづった。

代表でもクラブチームでも世界的タイトルを手にし、今年10月で30歳になった。開催国として出場が決まっている東京五輪では、世界屈指のプレーと、主将としての豊富な経験を生かしたけん引力の双方で、期待されている。