中村憲剛「僕の大好きな空気」ラスト等々力で大拍手

川崎F対秋田 試合後、川崎F・MF中村はサポーターの拍手に応えながら引き揚げる(撮影・垰建太)

<天皇杯:川崎F2-0秋田>◇準決勝◇27日◇等々力

今季限りで引退する川崎フロンターレMF中村憲剛(40)は、18年間プレーした等々力のピッチに別れを告げた。

後半38分にMF田中が直接FKを決めて2-0とすると、直後の同41分にMF大島に代わって出場した。一礼してピッチに立つと、スタンドからは大きな拍手が起こった。

試合後は「(等々力でラストという)実感が湧かない。いつもの、等々力で勝ったときの空気ですね。僕の大好きな」と、笑顔で場内インタビューに応じた。

ホームラストマッチはベンチからのスタート。「選手としてここに来ることはもうないので、全部焼き付けておこうと思っていた。個人的な感情を入れてはいけないと思っていたので、いつも通り。でも思いっきり個人的な感情を入れるのならば、もっと早く出たかった」と話して笑いを誘った。

この勝利で元日の決勝に駒を進めた。16年度は決勝で鹿島アントラーズに敗れて、クラブ初タイトルを逃した苦い記憶がある。「天皇杯に懸ける思いはみんなの悲願。重く考えすぎず、自分たちらしいプレーができたら勝ちは転がってくると思う」と、天皇杯初制覇を置き土産に現役を退く姿を思い描いた。